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Letter Part4

 こんばんち、管理人でござい。相変わらずのマイペース更新ですが、昨日は予告なしで更新休んでしまいましてすいません。前回、一昨日の記事書くときに一言言おうと思ったのですが、時間がやばかったせいで完全に書き忘れましたwつか、更新しない方が伸びるってどうなん??
 今回はLetterの第四話となります。女の子の幼馴染とかうらやましいぜ、こんちくしょーww↓



 電話は、リビングの入口の所に置いてあった。リビングには健二の両親と妹の三人で仲よくテレビを見ていた。テレビの内容は推理物のドラマらしく、三人共バラバラに、犯人はあいつだとか、トリックはこうだとか、自分の意見をぶつけ合うのに夢中になっていた。そのせいか、健二が入ってきたことに誰も気付いていなかった。健二は、素早く電話の子機をホルダーから抜いて、そのままリビングを後にする。そして、リビングを出たところで、健二は慣れた手つきで番号をプッシュする。プルル、プルルと呼び出し音が何回か鳴った後、はい井川です、という女性の声が聞こえてきた。

「もしもし、清水ですが……」

『あれ、清水って…、もしかして健二君?』

 電話から聞こえてくる女性の声が、次第に大きくなる。健二は少しひるんだ。

「は、はい、そうです」

『あー、やっぱり。もう、久しぶりじゃない。うちの子と学校が違うようになってからほとんどうちにも来なくなっちゃったし、近所に住んでいるのに、最近めっきり会うこともなくなっちゃったし。どう、元気にしてた?』

「ど、どうもご無沙汰しています。おばさんもお元気でしたか?」

 言葉少なめに健二は答えるが、彼女はなおも続けようとする。

『元気も元気、毎日元気で過ごしているわよ。やっぱり、毎日牛乳を飲んでいるのが、健康の秘訣かしら。そうそう、牛乳と言えば、芽衣ったら、未だに牛乳嫌いが治ってないのよ。まったく私の娘というのに、どうしてあのおいしさが理解できないのかしら。本当にもったいないわ。あれのせいで、絶対人生の半分は損しているに違いないわ。あんなにおいしくて、栄養もあるというのに。そもそも牛乳には…』

 彼女は電話越しに熱弁をふるい始めた。こうなったら、なかなか止まらない。なので、健二は話が途切れそうな隙をねらって、話し始めることにした。

 三分程すると、健二は話にちょっとした切れ目を見つけたので、そこで話を持っていくことにする。

「あ、あの。ちょっと…」

『あ、ああ。ご、ごめんね。私ったら、つい自分のことばっかり。ところで、今日は何の用かしら?』

 話を切り出すと、先ほどとはうって変わり、こちらの話を聞く態度に変わった。昔と変わらぬ、なんてことのない懐かしいやり取りが、健二にとっては懐かしくもありうれしかった。

「あ、はい。芽衣に話があるのですが、あいつ帰ってますか?」

『えっとね、あの子今お風呂に入ってるから。聞いてくるから、ちょっと待っててね』

 そう言うと、彼女は受話器を抑えて、何かを言っているように聞こえた。そして、すこし待っていると再び彼女の声が聞こえてきた。

『ごめんね、もうちょっとかかるから、あとでこちらからかけ直すって』

 彼女の声は、少し申し訳なさそうな感じで、電話越しにもそれが伝わってきた。

「わかりました。じゃあ、そういうことで」

『本当にごめんね。せっかく電話してきてくれたのに』

「いえ、電話してきたのはこっちですから。風呂からあがってきたら、今から言う番号に連絡するように伝えてください」

 健二は、携帯の番号を彼女に伝え、そのまま電話を切った。そして、こっそりとリビングに戻り受話器を元の場所に置く。そのまま部屋へと戻っていった。


 部屋に戻り、しばらくベッドで横になっていると、頭の横に置いていた携帯電話が震えた。健二は携帯に手を伸ばし、そのままつかみ、片手で携帯を開く。携帯の画面には、さきほど電話した番号と同じ番号が表示されていた。健二は体を起こし、携帯電話の通話ボタンを押した。

「もしもし?」

『もしもし…』

 電話からは、先ほどとは違う女性の声が聞こえてきた。その声を聞いて、どこか懐かしいものを健二は感じた。

「もしもし、芽衣か?」

 何気ない確認。だが、その返事はなかなか帰ってこなかった。すこしすると、

『……そうよ』

 短く、たった一言、電話の主はそう言った。

「悪いな、いきなり電話して」

 それにもめげず、健二はつとめて明るくふるまった。しかし、次の一言は意外なものだった。

『……一体、何の用なのよ』

 そう言い放つ彼女の声は、冷たく、まるで拒絶しているかのような口ぶりだった。少なくとも、幼馴染に向けられるようなものではないのは明らかだった。

「………」

 健二は何も言えなかった。

『用がないなら、切るわよ』

 彼女は幼馴染に対して、冷たく言い放った。

「………」

 だが、依然として健二は何も言うことができなかった。

『じゃ、切るわよ。もう電話してこないでね、じゃあね』

「……英雄から手紙が届いた」

 彼女が電話を切ろうとしたとき、健二はボソッとつぶやいた。その瞬間、電話の向こうの彼女の動きが止まった。そして、ぽつりと一言。

『…どういうことなのか、説明してもらえる、よね?』

 健二は今朝の出来事を話すことにした。配達人と呼ばれる者と出会ったこと、彼らがその手紙を持ってきたこと、そしてその手紙を受け取る条件のこと、それらを電話越しに簡潔に話した。すると、

『はぁ?』

 彼女は素っ頓狂な声を出した。

「いや、これが本当なんだって。それで、今も俺の部屋にその配達人がいる」

 そこまで言ったところで、電話の向こうからため息のようなものが聞こえてきた。

『あんたさ、あたしを馬鹿にしてるの?それとも、マジで言ってるの?昔から馬鹿だとは思っていたけど、ここまでだと思ってなかったわ。あー、馬鹿らしい。もうかけてこないでよね、お休み』

「ちょ、ちょっと、おい。って、切れた…」

 受話器からはツーツーという音しか聞こえてこなかった。

「はぁぁー、てか、これからどうすればいいんだよ…」

 健二は誰に言うでもなく、天井を仰ぎ、そう言った。一方、部屋についてからは健二の机にもたれかかって、ことの成行きをただただ見ていたヒロは、会話の内容からすべてを悟ったようで、フンッと鼻を鳴らしていた。

 健二は、そのままベッドに横たわり、気づけば寝息を立てていた。そして、その様子をヒロは懐かしそうな眼をして見つめていたことに、健二は気づかなかった。



 少女は、自分の部屋のベッドの上に腰かけていた。そして、その右手には電話の子機が握られている。彼女は腕をだらんとさせて、そのままベッドに倒れこんだ。まだ生乾きで潤いのある黒い髪の毛がベッドの上で広がる。そして、彼女は何かをつぶやき、ため息をついた。

 そのまま目をつむったが、少しすると目を開けて、そのまま体を起こす。首にかけていたタオルを再び頭に戻し、彼女は机へと向かう。そして、慣れた手つきで机のそばに置いてあるノートパソコンを引き出し、それを机に置いて、これまた慣れた手つきで起動させる。

 パソコンが立ち上がるのを確認した彼女は、マウスを走らせ、何度かクリックする。彼女の目の前に広がるのは、見慣れた、彼女のお気に入りのサイトのトップだった。彼女はそこに何かを入力し、先へ進む。


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