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Letter Part2

 こんばんは、管理人です。昨日の夜、少々ブログの方を弄ってみました。具体的な変化としては、ランキングやら何やら、その辺に登録しただけですがwしかし、こういう作業があまり慣れてないせいか、地味に手間取りました。自分にもっとスキルがあれば・・・と悔やむばかりです。

 というわけで、今回はLetterの第2話をお届けします。区切りの付け方の影響で若干ページ少なめですが、どうかご了承を・・・。それと、近日中にもう一作品を集中掲載します。それをやってる間に、どうにか別のところをけりつけないと・・・。それでは、いい加減行きたいと思います↓



 健二が自分の通う高校に到着したのは、ちょうど二時間目の授業が終わるころだった。そのまま教室に直行せず、昇降口の西にある冷水器へ向かい、そこで一口冷水を口に含む。こんがらがりつつある脳に、新たな刺激が与えられたことで、脳がいくらか活性状態に近づいた。そして、授業終了を知らせるチャイムが鳴ると、健二は授業が終わって職員室へと戻っていく教師と出来るだけ鉢合わせにならないように、気をつけて教室を目指す。健二のクラスの教室は四階で、そこに来るまで、どうにか誰とも出くわさずに済んだ。

 教室の前では、女子が立ち話をしていた。彼女たちは健二の存在に気づくと、少しずれて一人分の道ができた。健二は彼女らに礼を言って、教室に踏み込んだ。

 教室の中は、何人かのグループで固まって談笑したり、一人で本を読んだり寝ていたり、いろいろな様子が見られる。健二は自分の席を目指す。彼の席は窓際なので、途中何人かのクラスメイトに挨拶をされ、それぞれに挨拶する。健二が席に座ると、誰かが近づいてきた。片方はメガネに坊ちゃん刈りの男子生徒、もう片方はハイソックスに黒のショートカット、赤いカチューシャをつけた女生徒の二人組だった。二人は、健二の席の前で止まった。

「よー、健二。相変わらず遅刻だなあ、おい」

 男子生徒は、そう言った。

「そうそう、てっきり今日はさぼりだと思った」

 女生徒がそれに続けて言った。

「お前らなぁ、登校して早々、他に言うことないのかよ」

 健二は面倒くさそうな口調で言った。

「まあ、いいじゃんか。いつものことだろ」

「そうそう」

 二人は、口々にそう言った。二人ともいささか不満そうな口ぶりだったが、そこまで怒っている様子はなかった。先ほどまで非現実的な体験をしたせいか、いつも通りのやりとりを交わす彼らに健二は表情を緩めざるを得ない。

「で、今日はどうしたの?てっきり、来ないと思った。まあ、仮に来るとしても、午後からとか、もっと遅く来るかと思った」

「ああ、それ俺も気になるな。遅刻の割には、いつもより来るの早くね?言いたくないなら、別にいいけど」

 今度は、女生徒が言った言葉に男子生徒が続けた。二人はどこか息のあったコンビネーションを見せていた。もしかすると、あの二人かなり気が合うんじゃ、とかのんきなことを健二は考えた。

「別に大したことじゃねぇよ。ここに来る途中に変な連中に出くわしただけだ」

「変な連中?」

 健二は今朝の出来事を二人に話した。郵便屋と名乗った二人組に出会ったこと、そして手紙の話。もっとも、手紙については渡されてない上に読んでもいない、そして何よりも出来れば口にしたくない話題でもあるので、単純に「手紙を渡しにきた」という、客観的事実だけを、彼らに語った。

 健二が話し終えると、二人は目を見合せて、何かに納得すると互いに頷いた。健二はそんな二人の様子に首をかしげながらも尋ねてみることにした。

「なあ、二人ともどうしたんだ?何かおかしいことでもあったか?いや、むしろこの話自体おかしなことだらけだけど・・・」
 健二は冗談めかし気味にそう言ってみたが、二人とも真剣そうな顔で、依然として黙りこくっていた。しばしの沈黙の後、女生徒の方が口を開いた。

「実は、ここ最近、校内で少し話題になっているの。その、清水君が話している『配達人』とかいう人たちの話が」

「…そうだったのか。悪い、全然知らん」

「はあ、そうよね。清水君、うわさ話とか流行とか、そういうの疎いしね」

 彼女は、諦めと呆れが混ざったような顔で言った。そして、話を続ける。

「でね、うちの学校の三年生の話なんだけど、中学の時、とても仲のいい友達がいたの。高校も同じところに通おうと約束をしていた。でもね、その友達は入試の直前になって、家庭の事情で遠くへ引っ越すことになって、その先輩とはそれっきりになってしまったの。そして、一ヶ月くらい前にね、その友達から先輩の元に手紙が届いたの。その手紙を届けてきたのは、黒いマントに黒い帽子、そして左手に身の丈ほどの大きさの杖を持っていたらしいわ」

 そこまで言ったところで、彼女はいったん話を切った。そして、もう一人の男子生徒が彼女の話を引き継ぎ、続けた。

「でさ、どうも噂によると、その三年生の先輩以外でも似たような話があるみたいなんだ。どの話にも、手紙を持ってきたのは杖をもった人物が出てくる、ていう訳だ」

 彼は、そう言ったところで話を締めた。すると、だまって話を聞いていた健二が口を開いた。

「……その手紙ってさ、どんな内容だったんだろうな」

 それは、誰かに尋ねるというよりは、独り言のようなものに思えた。すると、休み時間終了のチャイムが鳴り、生徒たちが席へと戻っていく。

「まあ、さすがにそこまではわかんねぇな。んじゃあ、数学の田中が来る前に退散しないとな」

 彼らが席へと戻っていく様子を見ながら、健二は先ほど聞いた話を振り返ってみる。しかし、途中で面倒くさくなったのか、そのまま机に突っ伏した。やがて、教師が教室に入ってくる音が聞こえたので、とりあえず体を起こす。しかし、頭では別のことを考えていて、授業の内容は全く頭に入らなかった。


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