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キミのなまえ Part3

 こんばんは、管理人でございます。当て込んでいたものが、ぎりぎりになって想定外になり、驚きを隠しきれないなどと。何のことか、おそらく全然わからないと思いますが、「あるある話」的な感じで聞き流していただけると幸いです。

 さて、今回の更新ですが、ちょっと久々の小説について。ただ、色々と事情ありということで、まともに進んでいないので、今回は短めの内容となっております。また、整合性とかその辺のチェックは全然なので、こちらが気づき次第順次差し替え予定です。あと、次回更新はまだ未定ですので、本当申し訳!↓

2.

「連絡事項は以上だ。諸君、くれぐれも事故等に気を付けるように。委員長、号令を」

「起立……礼!」

 クラス委員の合図と共に終了のあいさつが行われ、先生が教室を後にすると、たちまち教室内が賑やかになる。ここからは放課後となり、生徒たちは思い思いの行動をとる。とっとと荷物をまとめて帰宅する生徒もいれば、教室でいつまでもだべっている生徒もいるし、部活動やアルバイトなどに精を出す生徒もいる。そして、私はというと……。

「真名―!」

 鞄を取り、席を立とうとしたところで声をかけられる。声をかけてきたのは、塔子をはじめとした、よく遊びに行く友人たちだった。

「塔子、それに沙絵たちも。みんな、これからどこか行くの?」

 私は察した雰囲気から、何気なく尋ねる。すると、塔子の隣に立っている茶髪の女子生徒―ちさと が答える。

「まあね。ちょっとばかし、こいつを励ましてやろうってことで、ぱーっとね!」

 言いながら、ちさとは塔子の逆側に立っている、ソバージュでメガネをかけた女子―沙絵 の肩をつかむ。そして、肩を掴まれた沙絵の表情は、どこか暗い。

「……あー、ひょっとしてまだ引きずってるの、あのお客さんのこと?」

 それは、私と沙絵が働いているファミレスの、とあるお客さんの話。年はおよそ三十代上半くらいで、メガネをかけていて、顎鬚を生やしている男性なのだが、ちょっとだけ変わったところがある。

 その最たるものは、その男性がいつも女の子を連れているということ。女の子の方は、見た目から推測するに十歳くらいで、手にはいつも不細工なウサギの人形を携えている。年齢を考えると、男性とは親子という関係と考えるのが妥当なところだが、正直な話、男性と女の子はあまり似ているように思えなかった。母親似ではないかという考えもあるが、父親だと思われる男性と似ている部分がほぼ皆無というのは妙な話である。また、二人のパワーバランスが妙な感じなのも、一つの理由だ。私の知る限り、二人の会話は親子のそれとは違うように思える。例えるならば、わがままな姫と従者のような感じであり、終始主導権は女の子が握っていて、男性は困った表情を浮かべながら、彼女の話を聞いていると、そんな具合だ。

 そして、問題なのは、沙絵がどうもこの男性に好意を抱いてしまったらしいということなのだ。しかも、男性と女の子が店に来るたびに、脳内でどんどん設定を作り上げて、それを延々と私たちは聞かされているのである。

「だって~!だって、さよならも言わずに来なくなるなんて、あんまりじゃない~! カムバーーック、髭ダンディー!!」

 泣いているのか、それとも怒っているのか、客観的に見て良く分からない反応を示しながら、沙絵は崩れ落ちる。そんな彼女を、まるで小さい子供を宥めるかのように、塔子とちさとは奮闘する。ただ、しばらくはまともに会話になりそうな様子ではない。

 そんな『髭ダンディー』などと呼ばれた男性だが、一か月ほど前から突然店に姿を現さなくなってしまった。店の常連、と言っていいかは分からないが、少なくてもここ半年くらいはちょくちょく店に来ていた人だったので、店員の中でもちらほら話題になっていた。そして、その中でも特に大きな反応を示したのが、今目の前で崩れ落ちている彼女というわけだ。もっとも、彼女も彼女で告白などをしたわけでもないので、男性が責められる謂れはない。

「あー、また変なスイッチ入っちゃってるね、この子。こうなったら、時間かかりそうだけど、真名はこれから何か予定ある?」

 崩れ落ちている沙絵を宥めながら、ちさとは私に問う。正直な話、聞かれた時点で私の答えはすでに答えは決まっていた。しかし、即答するのも気が引けたので、ほんの少しだけ考え、こう答える。

「ごめん、これからちょっと野暮用あるんだ。せっかく誘ってくれたのに、本当申し訳!」

「野暮用……ねぇ。まあ、それならいいわ。それに、用事あるって言ってるのに、無理に誘うわけにもいかないし」

「……うん。それじゃ、私急ぐから。また明日ね!!」

 そう彼女に答えたところで、私は持って立ち上がる。

「じゃあね、真名!」

「じゃあね、塔子、沙絵、ちさと。私の分まで楽しんでちょうだい」

 三人にあいさつを済ませ、私はそのまま教室を後にした。


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