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こころのたび Part9

こんばんは、管理人でございます。つい先日、書いている作品について手厳しい意見を数多く頂き、ちょっぴり凹んでおります。ですが、それを踏まえた上でさらに邁進していきたい所存ですので、どうか変わらぬご愛顧お願いします。

 今回の更新は、こころのたびの第9話(第10回目)。前回の時にもちゃんと宣言しましたが、今回でこちらは最終話となります。最初書き始めた時は見切り発車感満々でしたが、どうにかここまで辿りつけて何よりです。そして、元ネタからかなり弄ってしまい、原作者並びアニメスタッフに改めて謝罪を。勝手なことやらかしてもうしわけありませんでした!
 そして、次回作についてですが、こちらは公開までもうちょっと時間がかかりそうな予感。いつになるかはまだ未定ですが、新年一発目に・・・というのは、おそらく難しいです。なので、もう少々お待ち下さい・・・といったところで、本編行きたいと思います。↓


~エピローグ2

 そこは、学校の屋上。暖かい季節は、休み時間になると頻繁に訪れるが、気温が低くなるにつれて、人足は遠くなる。また、一般的な冬の時期ともなると、安全上の理由から、そこは立ち入り禁止になる。今現在の季節は、まさに冬であり、そのため生徒たちの姿はない。しかし、そこには生徒とは違う、別の人影があった。今まさに、空から降ってくる雪のように真っ白で、今にも雪と同化してしまうのではないかと思える少女の姿が、である。
 少女は、屋上の手すりに腰を下ろし、手で顔を覆っている。そして、指の隙間から一粒のしずくが零れ落ちる。

「モモ、また泣いてるの?」

 すると、少女のものとは違うであろう声が聞こえてくる。声変わりがまだ始まらない頃の男の子のような声であるため、そもそも少女に問いかけているかのような内容だったため、である。

「……ダニエル」

 いとおしそうな声で、少女―モモ が名前を告げると、彼女のすぐ目の前に一匹の猫が現れる。黒猫―ダニエルは、少々複雑そうな表情を浮かべながら、彼女を見つめている。そして、モモはそんな彼を心配させまいと、涙をぬぐい、笑ってみせる。

「ごめんね、いつも心配かけちゃって」

「全くだよ!いつものことだけど、突然泣き出さないでよね。こっちの気持ちも考えてほしいよ」

 彼女の言葉に、少し声を荒げるダニエル。ただ、そんな声色とは裏腹に、彼はどこか寂しそうな目をしている。それは、モモが背負っている悲しみだったり、流している涙を肩代わりすることができないもどかしさから来るものだった。そして、モモはそれを知っているが故に、何も言えなかった。彼女に出来るのは、せいぜいダニエルの頭を撫でてやって、彼を落ちつかせてやることだけ。事実、頭を撫でられている彼は、最初こそ抵抗するそぶりを見せたものの、途中からはされるがままになり、顔には恍惚の表情を浮かべている。

「ん~ゴロゴロゴロ」

 気持ち良さのあまり、ダニエルは思わず喉を鳴らす。モモは、そんな彼の姿を慈しむような目で見つめ、気が済むまで続けた。

「はぁ~、ボク今にも蕩けそう……」

 ようやく解放されたダニエルは、言葉通り身体を脱力させている。身体を支えているはずの羽根の動きさえおぼつかず、ふらふらと身体を揺らしている。すると、そんな彼を見たモモが彼の両脇に細い指をかけ、自らの胸元へ引き寄せた。

「大丈夫、ダニエル?」

 耳元で、モモは優しく囁く。すかさず、ダニエルは答える。

「どうにか、ね。というか、モモのせいじゃん!毎度毎度、僕をおもちゃみたいに扱わないで、って言ってるでしょ」

「それは失礼」

 小さく舌を出して、そう答えるモモ。その表情は、どこか子供らしいものに思える一方で、すごく似合っているようにも思えた。そして、ダニエルが話を切り出したのは、まさにそんな時だった。

「ねえ、モモ?一つだけ……聞いてもいいかな?」

 身体は依然としてダランとしているものの、言葉だけはしっかりしているダニエル。対するモモは、「何?」と優しく囁き返す。

「こないだのアイツ……放っておいたところでその内生き返ってただろうに、何で構ってやろうと考えたの?ううん、それだけじゃない、いつもいつも、規則違反を犯してまで干渉したり、全部背負おうとするの?」

 すると、モモは少し考えるような仕草をして、ゆっくりと口を開く。

「何と言うか、それは私だから……かな?死神は、ただ死を告げ、死を迎えた魂を連れていくことしかできない。でも、私はそれ以外にもやれることがあるならやってあげたいって、そう思う」

「……」

 ダニメルは、何も言わずにモモの話に耳を傾けている。そして、モモは話を再開する。

「私が運ぶ魂には、『精一杯生きた』って思ってほしいから。そのための手伝いを出来るなら、それっていいことじゃない?」

 彼女は、そう話を締めくくる。そして、話が終わったのを察したところで、ダニエルがようやく口を開き、一言。

「ほんと、お人好しなんだから……モモは」

「でも、それが私なんだからしょうがないじゃない。それに……」

 不意に言葉を止めると、モモは腰を浮かべ、その場に立ち上がる。そのまま、胸元に抱きとめていたダニエルを、ゆっくりと解放する。

「見て、ダニエル。そういう魂って、雪のように真っ白で綺麗なんだよ」

 彼女たちの目の前に広がるのは、降り積もる雪と、それに彩られた雪景色。真っ白に染め上げられた街並みは、純白と言う言葉が相応しいくらいに綺麗で、且つ全てを浄化するかの如く神聖なものに思えた。そして、雪に溶けていくように、モモたちの姿は見えなくなった……。



 これは、少し変わりもので、そしてかなりのお人よしな死神の話。


 彼女たちの話は、これからも続く。


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