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アリス・リローデッド ハロー、ミスター・マグナム
こんばんは、管理人でございます。最近、家にいても全く心が休まらないので、結構参る。本当、何か活路見出さないと精神が持たない。
今回紹介するのは、電撃文庫より刊行されている「アリス・リローデッド ハロー、ミスター・マグナム」。この作品は、第19回電撃小説大賞にて大賞を受賞した作品・・・なのですが、個人的にはやはりあとがきにあった、作者の意外な過去というのが気になりましたね。近年、よその賞に過去の電撃小説大賞受賞者が応募してるなんていう事例はいくつか聞いたことがありますけど、それに勝るとも劣らない衝撃的な経歴を持ってるとは! 詳しくは、自分の目でチェックして確かめてください。
そんなわけで、さっそく感想に参ります。今巻の内容としては、災厄によって相棒を失った拳銃:サラマンデル ことミスター・マグナムがなぜか過去にタイムスリップし、新たに相棒となった少女時代のアリスと共に未来を変えるために奮闘する、と言った感じ。話の背景としては、およそ西部劇っぽさが感じられますが、その実今のトレンドやらちょっとしたギミックを仕込むことで、少し変わった世界観を作り出すのは成功してると思います。もっとも、西部劇というだけでラノベ界隈で若干レアな部類に入るのですが…。
そして、率直に感想を言わせてもらうと、展開の進め方・1巻で纏めるという前提に立ったうえでのまとめ方は悪くないものの、トータルするとそこまで印象に残る作品じゃないなと。うまく言葉にするのは難しいのですが、先ほども挙げた色んな要素の混ぜ込みによる世界観の作り込み これがまたある意味では喰い合わせがよろしくないのではと感じました。それこそ、タイムスリップものならばタイムスリップものでもっと面白いものがありそうですし、キャラものとしてももっと違う見せ方がありそうですし、とにかく欲張りすぎてどれも中途半端なのではと。それに、西部劇っぽい舞台なのに、キャラがアホの子且つ萌えキャラみたいになってるのもまた若干のミスチョイスな気がします。挿絵もそうですが、もうちょっと渋い感じでスマートなものが見たいなと思えるのが正直なところ。何かインタビュー見た限りだと、普通の西部劇書いて失敗した経験を踏まえてこうなったともありますが、もうちょっと渋い感じにしても…。
あとは、なんだかんだ言ってもしゃべる銃が主人公、という設定がいろんな意味で全てだと思いましたね。思考回路は人間とあまり大差なく、それどころか誰よりも人間臭いと言う部分は割と嫌いじゃないです。それと、その上でやっぱりどこまで行っても銃であるのは変わりないと言うのも描かれていて、その辺のギャップがおかしくもあり燃える部分でもあったと思います。銃自体は使われることでしか真価を発揮しませんが、使い手によって真価の問われ方も変わりますし、自身の在り方も変わってきます。未来のアリスと過去のアリス、彼にとって最高のパートナーとなり得たのは実際どちらなのか、それを考えてみるのも面白いのではないでしょうか。
ひとまずこんな感じでしょうか。全体通すと、やや辛口な評価になってしまいましたが、大賞作品らしく卒なくまとまってはいるので、興味があれば読んでみる価値はあると思います。いるかわかりませんが、この感想を読んで興味の湧いた方は、読んでみてはいかがでしょうか?

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今回紹介するのは、電撃文庫より刊行されている「アリス・リローデッド ハロー、ミスター・マグナム」。この作品は、第19回電撃小説大賞にて大賞を受賞した作品・・・なのですが、個人的にはやはりあとがきにあった、作者の意外な過去というのが気になりましたね。近年、よその賞に過去の電撃小説大賞受賞者が応募してるなんていう事例はいくつか聞いたことがありますけど、それに勝るとも劣らない衝撃的な経歴を持ってるとは! 詳しくは、自分の目でチェックして確かめてください。
そんなわけで、さっそく感想に参ります。今巻の内容としては、災厄によって相棒を失った拳銃:サラマンデル ことミスター・マグナムがなぜか過去にタイムスリップし、新たに相棒となった少女時代のアリスと共に未来を変えるために奮闘する、と言った感じ。話の背景としては、およそ西部劇っぽさが感じられますが、その実今のトレンドやらちょっとしたギミックを仕込むことで、少し変わった世界観を作り出すのは成功してると思います。もっとも、西部劇というだけでラノベ界隈で若干レアな部類に入るのですが…。
そして、率直に感想を言わせてもらうと、展開の進め方・1巻で纏めるという前提に立ったうえでのまとめ方は悪くないものの、トータルするとそこまで印象に残る作品じゃないなと。うまく言葉にするのは難しいのですが、先ほども挙げた色んな要素の混ぜ込みによる世界観の作り込み これがまたある意味では喰い合わせがよろしくないのではと感じました。それこそ、タイムスリップものならばタイムスリップものでもっと面白いものがありそうですし、キャラものとしてももっと違う見せ方がありそうですし、とにかく欲張りすぎてどれも中途半端なのではと。それに、西部劇っぽい舞台なのに、キャラがアホの子且つ萌えキャラみたいになってるのもまた若干のミスチョイスな気がします。挿絵もそうですが、もうちょっと渋い感じでスマートなものが見たいなと思えるのが正直なところ。何かインタビュー見た限りだと、普通の西部劇書いて失敗した経験を踏まえてこうなったともありますが、もうちょっと渋い感じにしても…。
あとは、なんだかんだ言ってもしゃべる銃が主人公、という設定がいろんな意味で全てだと思いましたね。思考回路は人間とあまり大差なく、それどころか誰よりも人間臭いと言う部分は割と嫌いじゃないです。それと、その上でやっぱりどこまで行っても銃であるのは変わりないと言うのも描かれていて、その辺のギャップがおかしくもあり燃える部分でもあったと思います。銃自体は使われることでしか真価を発揮しませんが、使い手によって真価の問われ方も変わりますし、自身の在り方も変わってきます。未来のアリスと過去のアリス、彼にとって最高のパートナーとなり得たのは実際どちらなのか、それを考えてみるのも面白いのではないでしょうか。
ひとまずこんな感じでしょうか。全体通すと、やや辛口な評価になってしまいましたが、大賞作品らしく卒なくまとまってはいるので、興味があれば読んでみる価値はあると思います。いるかわかりませんが、この感想を読んで興味の湧いた方は、読んでみてはいかがでしょうか?

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